フリーランスは、いわば個人事業主です。自分の裁量が効かせられる反面、会社員とは違って、税金関係の手続きは全て自分で行わなければいけません。その代表的な例として挙げられるのが、確定申告でしょう。煩雑なイメージがあるため、心配に人もいるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば思っている以上に簡単にできます。

会社員は基本的に、雇用側が源泉徴収することから、個人で確定申告を行う必要はありません。一方、フリーランスは所得税を確定させるために、1年間に得た所得額を自分で申告します。確定申告は、1月1日から12月31日までの収入から必要経費を差し引いて、算出しなくてはいけません。そのうえで、所得から各種控除を差し引いた所得額を、税務署へ申告します。

必要経費とは、事業の運営に関わってくる費用のことです。例えば、業務上必要な書籍や機器、備品などの購入費、交通費が挙げられます。この必要経費の額によって課税対象額が異なるため、節税の面からも経費をしっかりと記録しておくことが重要です。フリーランスになったら、領収書は必ずもらうことを心がけておきましょう。

ちなみに、会計ソフトやアプリの活用もおすすめです。仕分けを入力するだけで自動的に申告書類が作成できるもの、レシートをスマホで撮影すると必要経費として仕分けしてくれるものなどがあります。クレジットカード会社によっては、明細と会計ソフトを連動させるサービスも行われているようです。